女性の言う「かわいい」が意味不明な理由

女性の言うかわいいは意味不明です。

女性が合コンに「かわいい子連れてくるね！」と言った場合、自分よりかわいくない子を連れて来ますが、これは男女でかわいいの用法が異なることが原因です。

女性の言う「かわいい」が意味不明な理由についてお話しします。

男性の言う「かわいい」は記号的な意味

男性がかわいい子と言う場合、童顔で目がぱっちりと大きくて笑顔があどけないなど、まるでアイドルのようなルックスの女性をイメージします。

だから女性に「合コンにかわいい子連れてくるね！」と言われると「どんな（アイドルみたいな）かわいい子が来るんだろう」とワクワクしてしまうのです。

男性の言う「かわいい」は記号的な意味なので、

のように、それぞれのパーツが「かわいい」に合致していればかわいく、そうでなければかわいくないのです。

男性の言うかわいいは、判断基準が記号として明確でわかりやすいのです。

女性の言う「かわいい」は万能修飾語

一方、女性の言う「かわいい」は万能修飾語です。万能修飾語はもちろん造語ですが、「何にでも使える修飾語」とニュアンスで理解してもらえたらと思います。

女性は、白いフリルのワンピースに「かわいい！」と言ったかと思うとシャープなシルエットの黒いレザーパンツも「かわいい！」と言います。

女性の言う「かわいい」は万能的に使える修飾語で、男性にもわかるように無理やり翻訳すると「いま私の感情が揺り動かされています」という意味なのです。

女性の言う「かわいい子連れてくるね！」の「かわいい」は、「やさしい」「性格がいい」「雰囲気がいい」などをひっくるめて「かわいい＝私の好きな子」という意味であり、合コンには、万能修飾語として「かわいい」友達を連れて来てくれるのです。男性が思う記号的なかわいさに合致していないことがあるのはそのためです。

「かわいい」を使いこなす女性

女性は「かわいい」を広範囲に使いこなすので、男性はよくわからないことがあります。女性の「かわいい」と男性の「かわいい」が一致するのは、「かわいい赤ちゃん」や「かわいい猫」くらいかもしれません。

男女のかわいいの用法の違いは次のような感じです。

このように「かわいい」は、物事を肌感覚で捉える女性の感情表現です。良い意味で女性の心を揺らすものは全部「かわいい」のです。

かわいいという言葉が同じだからといって、同じ意味だと受け取ってはいけないのです。

「仲良しなんだね」

ここまで読んでくれたあなたは、女性が合コンに連れて来た友達がかわいくなくてもがっかりした態度を取ってはいけません。あなたががっかりしたら、せっかく好きな友達を連れて来てくれた女性もがっかりしてしまいます。

「みんなかわいいね」と言うのに抵抗があっても「仲良しなんだね」なら言えるはずです。友達同士の女性に対しては、その関係性について褒めることが大切です。

わざわざ合コンを盛り下げる必要はないはずです。

女性が女性らしいことを喜べ

「性格のいい子を連れてくるのなら、そう言ってくれ」
「気に入っている子をかわいい子と言うのはやめてくれないか」

このように思う男性も少なくないと思います。もっときちんと説明してくれと女性に言いたくなる気持ちはよくわかります。

しかし、これは女性を男性化させようとする行為です。

確かに、説明しない女性はビジネスの場面では難しいこともあるかもしれません。しかし今は合コンです。合コンに来ている女性に「もっときちんと説明しろ」と言う男性は絶対にモテません。

女性が女性らしいのは喜ぶべきことです。

女性が女性らしいことを喜ぶことが出来れば、言うことがコロコロ変わっても、気分屋でも、買い物が長くても、それを魅力と感じられるはずです。

自分とは違う異性だから、そこに恋愛感情が生まれます。それなのに「かわいい」の使い方が自分と違うからといってそれを修正して男性化させようとする必要はないはずです。

女性は女性らしいからこそ「かわいい」存在なのです。

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いかがでしたか？

男性の言う「かわいい」は記号的な意味ですが、女性の言う「かわいい」は万能修飾語です。

女性が合コンに連れて来た子が男性から見てかわいくないことがあるのはそのためです。

しかし男女で違うのは女性が女性らしい証拠なので、修正して男性化させようとする必要はありません。

女性は女性らしいからこそかわいいのです。