男女の友情は成立するのか?という永遠の命題があります。
いろいろな意見があると思いますが、男性心理・女性心理を深層から考えるとある結論が導かれます。
果たして男女の友情は成立するのでしょうか、しないのでしょうか?
男女の友情の定義
ここでは男女の友情の定義を「恋愛感情が全く介入しない友情」と定義して、それが成立するのかどうか考えていきたいと思います。
生物としての男女の役割
生物としての男女の役割から考えると、男女の友情は存在しないということになります。男女の間で「恋愛感情が全く介入しない友情」が成立してしまうと生物として困ったことになってしまうからです。
生物としての男性の役割は、より多くの自分の子孫を残すことであり、女性の役割はより優秀な自分の子孫を残すことです。
この役割を放棄してしまうと、種が絶滅してしまいます。生物である以上、人間はこのようには出来ていません。男女の友情が成立してしまうと生物として不自然なことになってしまうのです。
しかし、人間は動物と違い理性があるから男女の友情は成立するという意見もあるかと思います。実際、男女の友情が成立しているような友達はいるし、そうでなければ寂しいという感じもします。
ですが、そうであってもここでは男女の友情は存在しないと考えています。一見、男女の友情が成立しているような場合、次のような状態であることが少なくないからです。
理性で本能を抑えることで成立する友情
次のような場合を考えてみたいと思います。
- 高校時代から同級生でたまたま同じ大学に進学、何年も友達という男女
- 互いに認め合い尊重し合っているが恋愛感情はないという状態
- 男性は「僕はA子さんをそんな対象だとは見ていません。友達として大切に思っています」と発言
十分、男女の友情が成立しているように見えます。
この男性はとても人間的で素晴らしい人だと思います。
しかしこのような場合でも、最初は友情だったけれど、いつしか恋愛感情が芽生えてきて、そして次第に男女の関係を希求する。ということが未来永劫ありえないのでしょうか。
「A子さんは友達です」と言わせているのは理性です。本能を抑えられずに性犯罪に走る人もいる中、この男性は立派な人格者だと思います。
ただ、ここでは「理性」が言っているという点に着目したいのです。僅かであっても、理性で本能を抑制しているのであれば生物としての男女の役割に抗おうとしていることになります。
理性で本能を抑えているけれど「あわよくば」という気持ちはないのでしょうか。人前でどのように発言するかではなく、人のいないところでどう考えているかのほうが重要です。
どちらか片方が気持ちを抑えている
次のような場合はどうでしょうか。
- 今は友達関係だが、どちらか片方は付き合いたいと願っている
友達として関係を維持しているが、片方は相手に好意を持っているといった状態です。
このような場合は、どちらか片方が気持ちを抑えることで男女の友情が「一時的に」成立していると言えます。
自分は何とかして好きにさせたいが、相手はそのつもりはないときは、片方が莫大なエネルギーを相手に注ぐことで関係が成り立っています。
一方的にエネルギーを注ぎ、消費し続けているのです。しかしエネルギーを注いでいれば相手が思い通りに変わってくれるというものではありません。
どちらか片方だけがエネルギーを消費することで続いている関係が、良い状態のはずがありません。
遺伝子
食欲で説明すると我々の遺伝子は次のようにプログラミングされています。
- 食べれる時に食えるだけ食え
多くの人のダイエットが失敗に終わるのは、この本能によるものと言えます。「食べられるのに、食べない」という選択肢は、遺伝子レベルで本能に逆らった行為だからです。
人間の進化の過程で「食べたいけど、食べれない」という状態は幾度となくありましたが、「食べられるのに、食べない」という選択をするようになったのは人類の歴史上、つい最近のことです。
性欲も食欲と同じことが言えます。子孫を残せるのに残さないという選択をするように人の遺伝子はプログラミングされていません。
だからこそ会社をクビになることを承知で痴漢する人が絶えないのです。少し冷静になれば抑えられるはずなのに本能には逆らえない証拠です。
しかし、冷静になっている時点で、理性で本能を抑えていることに他なりません。
ある条件を満たしていれば成立する
ここまで、男女の友情は成立しないということをお話してきましたが、最後に「ある条件を満たしていれば」男女の友情は成立するのでは? という話をしてみたいと思います。
ある条件というのは、
- お互いが結婚しているなどパートナーがいて幸せな状態で
- 尚且つ相手とベストフレンドの状態を維持していれば
- 男女の友情は成立する
になります。
それぞれにパートナーがいて満たされている状態で、お互いを認め合い、尊重し合える仲ならば、男女の友情も存在するのではないでしょうか。
これならば片方だけが一方的にエネルギーを消費してしまうことはありません。自分が自分として満たされているからです。
そして2人が一緒にいることでエネルギーを増やしていくことができます。この関係性ならばどちらかが疲れてしまうこともありません。
これまで本能的・生物的にどうかという観点からお話してきましたが、このような友情を構築できるのは人間だけです。
人間らしい女性との関係性を構築していきたいものです。
7回デートしたのに、男女の友情は成立すると思っていた男性の末路はこちらからご覧ください。
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いかがでしたか?
男女の友情は成立してしまうと生物としては困ったことになってしまいます。
片方だけが一方的にエネルギーを消費している関係性は良い状態ではありません。
それぞれにパートナーがいて満たされている状態で、お互いを認め合い、尊重し合える仲ならば、男女の友情も存在するのではないでしょうか。